
大河内山荘から少し下ったトロッコ嵐山駅近くにも、比較的程度の良い紅葉が残っていました。竹林に紅葉はやはり良く映えますね。

小倉池の畔では、この一本のもみじが綺麗な紅葉を保っていました。池面には鴨が泳いでいて、道行く人達の良い被写体になっていましたよ。

常寂光寺の近くで見つけた、ちょっとシュールな人形達です。どこかのお店のディスプレイなのでしょうか。なんとも不思議な雰囲気なのですが、これはこれで秋の風情に溶け込んでいるとも言えますね。

嵯峨野巡りといっても、常寂光寺の周辺には、あまり野原という雰囲気のある場所はありません。田のあぜ道を行くいかにも嵯峨野らしいという風情を求めるなら、むしろ大覚寺の辺りに行くのが良いでしょう。そんな中でこの一角は別で、畑越しに見る落柿舎の風情は嵯峨野巡りの見所の一つとなっています。

その落柿舎で実っていた柿です。ここは向井去来が住んでいたという草庵で、その頃から沢山の柿が実っていたのだそうです。落柿舎の名の起こりは、この柿を巡るエピソードにありました。
ある時商人がこの庵を訪れて、たわわに実った柿を買い取ると決めて代金を置いて帰えりました。ところが、その夜に襲った嵐のために、全ての柿が落ちてしまいます。売り物にならなくなった柿を引き渡す事も出来ないと、去来は全額を商人に返してやりました。そして、自らこの庵を落柿舎と呼ぶ様になったと言われます。どうやら自嘲と洒落っ気の混じった命名だった様ですね。
今ではこの柿のある景色が、嵯峨野には無くてはならないものになっています。